セザリア・エヴォラ

心の内の、光と影を描きつづける、裸足のディーヴァ。

ポルトガルのファドの「サウダージ」と、アフリカのリズムが出会うと、こんなにも魅力的。その音楽はモルナ、と呼ばれるのだそうだ。でも、ファドほど歌い上げている感じでもない、むしろさりげないボーカル。そして、さりげないのに…このもの悲しさは…そう、きっと、彼女の、人生にちりばめられた哀しみや、ささやかな喜びや、といったものが織り成しているに違いない。かつては奴隷貿易の中継地だった「文化の十字路」カボ・ヴェルデに生まれ、苦悩や挫折の中にあっても、歌への思いを捨てることなく生きてきたセザリア・エヴォラ。人生の後半になってようやくスポットが当たるようになって、今では世界中で絶賛されている。カエターノ・ヴェローゾ、ボニー・レイットなど、このアルバムのゲストの名前を見ればそれは一目瞭然だ。でも、彼女自身はいたって自然体。しっとりとしたナンバーから、躍動的なものまで、それは朗々と、堂々と歌う。スモーキーな中に見え隠れするツヤのある声に身も心も委ねて、しばし漂ってみよう、裸足のディーヴァが描き出す、静かなる世界に。


セザリア・エヴォラ  遥かなるサン・ヴィセンテ

遥かなるサン・ヴィセンテ
ホメン・ナ・メイオ・ディ・ホメン
時と静寂
桃の味
愛の痛み
ヌトリディーニャ
レグレッソ
七色の希望
ポンタ・デ・フィ
クレプスキュラー・ソリダン 〜黄昏の孤独(duo ver.)
リンダ・ミモサ
ネグエ
ボンダージ・エ・マルダージ
ファダ 〜妖精
サラマンサでピクニックを
クレプスキュラー・ソリダン 〜黄昏の孤独(solo ver.)
プリメーロ・デ・マイオ

確セザリア・エヴォラのアルバムは、CDショップの
ワールド・ミュージックのところを探してみて下さい、
あると思います、多分…